アートビオトープは自然と融合するリゾートという「二期倶楽部」（1986年～2017年）の思想を受け継ぎ、二期倶楽部創業者である北山ひとみのプロデュースにより、2007年に二期倶楽部の創業 20周年を記念した文化施設として誕生しました。「アートビオトープ」という名前は、アートをテーマに人々が集い、交感し合いコロニーを形成していく苗床となることを願ってつけられたものです。

豊かな人間性を磨くためのもう一つの学びの場として構想された、文化リゾート。私たちはこの地で2008年から毎年オープンカレッジ「山のシューレ（山の学校）」を開催してまいりました。
「山のシューレ」は、森の中で自然に耳を傾けつつ、哲学、経済学、生物学、文学、デザイン、建築学、音楽、日本学など、これまで人々がつくり上げてきた様々な物ごとについて学び、領域を超えて交差し語り合い、思想を深めあう場です。

この活動をもとにアートビオトープに「水庭」（2018年 石上純也）をオープン。「水庭」は「建築の未来の道筋を再定義できる影響力のあるアイデア」として、デンマークで創設された記念すべき第一回オベルアワードの受賞に輝きました。また「建築としての庭」としての水庭は、芸術選奨文部科学大臣新人賞（2019年 石上純也）、グッドデザイン2019ベスト100などを受賞しています。

 そして2020年に増設されたスイートヴィラの設計は、長年の社会貢献が讃えられ「マザーテレサ賞」を受賞された坂茂を起用。レジデンス「創造の小さき庭」には、塚本由晴（アトリエ・ワン）による共に食す、語らう場所を象徴する「ホワイトリムジン」を設置しています。

アートビオトープの諸施設は、30年以上取り組み続けてきた横沢アートコロニーづくりの一つの集大成として完成したものです。

この度、建築に携われている方々、学ばれている方々にぜひこの場所を体験いただきたく、限定日のみの特別価格でプランをご用意しました。